銀行口座を開設するときにマイナンバーを提示する必要があるのでしょうか。
現状では、口座開設時のマイナンバー提出は法的な義務となっていないため、ほとんどの金融機関で口座開設できます。
ただし、三菱東京UFJのような一部の銀行では、口座開設時のマイナンバー提出が必須となっています。
また、海外送金、証券口座の開設といった取引では、どの銀行でもマイナンバーが必要となります。
都市銀行、ゆうちょ銀行、ネット銀行のケース
個人番号制度は新しい制度なので、まだまだ馴染みがありません。それぞれの銀行の口座開設でマイナンバーが必要かどうか、個別に調べてみました。
都市銀行、ゆうちょ銀行、ネット銀行の一例です。
みずほ銀行
みずほ銀行では、新規の口座開設において、マイナンバー届出を「お願い」しています。
あくまで「ご協力をお願い」しているだけで、義務ではありません。
マイナンバーの届出がなくても、新規の口座開設の「お手続きは可能」であると明記されています。
三菱東京UFJ
三菱東京UFJでは、普通預金の口座開設時に、マイナンバーが必要です。
口座開設時は個人番号(マイナンバー)の提示が必要となります。
一方、入出金・解約時はご提示いただく必要はありません。
法的には義務化されていませんが、三菱東京UFJでは必要となっています。
マイナンバーはいずれ義務化される見通しなので、未提出口座を減らすために、先を見て必須にしているのかも知れません。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行においてマイナンバーが必要となる取引は以下のとおりです。
- 非課税貯蓄(貯金、国債)の申し込み 等
- 財産形成(年金、住宅)定額貯金の申し込み 等
- 特定口座、非課税口座(NISA)の開設 等
- 投資信託、国債の口座開設 等
- 外国への送金、外国からの送金の受領 等
やはり、通常貯金の口座開設では、マイナンバーは必要ありません。
ジャパンネット銀行
ジャパンネット銀行でも、個人口座の開設にマイナンバーは必要ありません。
口座開設時には必要ありません。
ご利用になるお取引により、届け出が必要になります。
また、お取引に関係なく任意でマイナンバーを届け出いただくことも可能です。
マイナンバーは義務ではないが、一部の銀行では必須
2018年1月より、銀行口座へのマイナンバー登録がはじまりました。
口座開設のときにはマイナンバーの提出をお願いされるケースが増えています。
しかしながら、現状では口座開設時のマイナンバー提出は義務ではなく、提出しなくても罰則がありません。
マイナンバーが必要となるのは、証券口座の開設や海外送金の取引時です。
ほとんどの銀行において、マイナンバーを提出しなくても普通預金の口座開設ができます。
ただし、上記のように三菱東京UFJといった一部の銀行では、口座開設でマイナンバーを必須としています。
2021年以降、マイナンバー提出が義務化される流れ
預金者にとって、マイナンバーを提出するメリットがないため、わざわざ提出する人はほとんどいないと予想されています。
これではマイナンバー制度を作った意味がないので、政府は義務化を検討しています。
2021年から口座開設においてもマイナンバー提出が義務化される見通しです。
何か動きがあったら、改めて更新します。
コメント
UFJは現在、普通預金口座の開設にもマイナンバー提示が必要になっているようです。
情報ありがとうございます。
改めて主要銀行のマイナンバーへの対応を調べて、記事を訂正させていただきます。