身分証明書といえば、まず運転免許証が思い浮かびます。
しかし、多くの学生は運転免許を持っていません。
学生証を口座開設の身分証明に使えるのか調べてみました。
身分証明書は公的機関が発行したもの
いきなり結論ですが、学生証は身分証明書として使うことができません。
顔写真のあるなしに関わらず、学生証を「本人確認書類」に挙げている銀行は見当たりません。
口座開設のときの本人確認資料は、すべて行政(公的機関)が発行した資料が求められます。
(注):ゆうちょ銀行は公立学校の学生証を身分証明書にできるという指摘をいただきました。(後述)
以下、都市銀行、ゆうちょ銀行、ネット銀行、それぞれに一例です。
みずほ銀行
みずほ銀行の口座開設で求められる本人確認資料です。
すべて行政(公的機関)が発行した資料です。
運転免許証
運転経歴証明書(2012年4月1日以降の発行に限ります)
旅券(パスポート)
住民基本台帳カード(住民基本台帳カードは写真つきのものに限ります)
在留カード
特別永住者証明書
外国人登録証明書
個人番号カード
各種福祉手帳(顔写真あり)
官公庁が発行(発給)した氏名・住所・生年月日の記載があるもの(顔写真あり)
身体障害者手帳 等
補助資料と組み合わせるなら、健康保険証や年金手帳でも可能となります。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行の口座開設で求められる本人確認資料もほとんど同じです。
運転免許証
運転経歴証明書(平成24年4月1日以降交付のもの)
身体障害者手帳
精神障害者保健福祉手帳
療育手帳
戦傷病者手帳
旅券(パスポート)・乗員手帳
マイナンバーカード
写真付きの公的証明書類 等
やはり公的機関が発行した資料となります。
補助資料と組み合わせることで、国民年金手帳や各種保険証でも可能となります。
追記
コメント欄から、ゆうちょ銀行は「顔写真付きの学生証」で口座開設ができるという指摘をいただきました。
公立高校の学生証を「写真付きの公的証明書類 等」に含めていると思われます。
情報ありがとうございました。
ジャパンネット銀行
ネット専業のジャパンネット銀行では、以下の本人確認資料を求められます。
運転免許証のコピー
個人番号(マイナンバー)カードのコピー
パスポートのコピー
各種健康保険証のコピー
住民基本台帳カードのコピー(顔写真とQRコードの印字があるもの)
印鑑証明書(原本)
住民票の写し(原本)
各種年金手帳のコピー+補助資料(原本)
身体障害者手帳を含む各種福祉手帳のコピー+補助資料(原本)
やはり、公的機関が発行する資料ばかりです。
なぜ学生証や社員証は本人確認資料に使えないのか
銀行口座の開設で、なぜ学生証を身分証明に使えないのでしょうか。
これは銀行側の立場から見ると明らかです。
日本には何万という教育機関があります。それぞれが独自の学生証を発行しています。
口座開設のときに学生証を提出されても、本物かどうかの確認ができません。
銀行にとっては、無数にある学生証を把握しきれないのです。
社員証も同じです。何十万とある会社の社員証を把握しきれません。
口座開設の手続き上、公的機関の資料だけを用いることになります。
コメント
ゆうちょは顔写真付いてる学生証でも作れます。私立高校は公的書類と認められないのでダメですが。記事の訂正をしてください。
情報ありがとうございます。
ゆうちょ銀行は公立校の学生証を認めているんですね。
追記をつけて、記事を訂正しました。
ゆうちょでは公立校の学生証を「公的書類等」に含めているみたいですね。
また何かお気づきの点がありましたら、よろしくお願いします。