法人の銀行口座を開設するためには、何を用意すればいいでしょうか。
都市銀行、ゆうちょ銀行、ネット専業銀行について、法人口座開設の必要書類について調べました。
法人口座の開設には審査がある
銀行の個人口座は、必要書類を提出すれば誰でも開設できるイメージがあります。
しかし、法人口座の開設には厳しい審査があります。担当者の判断で追加資料を求められることもあります。
法人口座はとかく詐欺事件で使われがちだからです。未公開株の詐欺や、不正な商取引で法人口座が使われることが多いです。
審査では、その会社が「事業者として実態があるか?」「実質的な支配者は誰か?」が問われるケースが多いようです。
法人口座は、必要書類を出せば自動的に開設できるわけではありません。
法人口座の開設で共通して必要なもの
ほとんどの銀行で、以下の3点は共通して求められます。
- 法人の履歴事項全部証明書(原本)
- 法人の印鑑証明書
- 来店者(担当者)の本人確認資料
その他にも、事業内容を説明できる書類など、銀行の判断で追加資料が必要となります。
それでは、各銀行ごとに必要書類をみてみます。
都市銀行の法人口座開設で必要となる書類
三菱東京UFJ銀行
■必須の必要書類
以下の全てが必要です。原則として原本での確認となります。
(1) 履歴事項全部証明書
(2) 印鑑証明書
(3) 来店者さまの「公的な本人確認資料」
(4) 委任状等
(来店者さまが、法人の代表権を持たれていない場合に「来店者さまが法人からの口座開設を委任されていること」を確認させていただきます。)
みずほ銀行
三井住友銀行
三井住友銀行の法人ページは、「口座開設」というわかりやすいページがありません。
以下の、パソコンバンクWeb21が該当すると思われますが、資料請求するようになっていて、必要書類のガイドは見つけられませんでした。
法人口座の開設を気軽に申し込んでほしくないような雰囲気です。
ゆうちょ銀行の法人口座開設で必要となる書類
ゆうちょ銀行の法人口座には以下の書類が必要です。
ご持参いただく公的書類等
以下のすべての公的書類等が必要です。また、ご提出いただいた書類は、コピー(写し)をとらせていただきます。(1) 法人の履歴事項全部証明書(原本)※1、2
(2) ご来店者の公的な本人確認書類(運転免許証等、顔写真付きの証明書類)※3
(3) ご来店者と法人の関係を証する書類(委任状等)
(4) 法人番号が確認できる書類(法人番号通知書等)※4
(5) 法人の印鑑証明書(原本)※1
(6) (主要)株主名簿または(主要)出資者名簿
(7)
次の書類のいずれか(設立後6か月以内の法人に限る)所轄税務署あての法人設立届出書(控)
所轄税務署あての青色申告承認申請書(控)
主たる事務所の建物登記簿謄本(現在事項証明書)(原本)※1
または主たる事務所の賃貸借契約書(原本)
ネット銀行の法人口座開設で必要となる書類
主要なネット銀行を調べました。
ジャパンネット銀行
申込完了後、「普通預金口座開設申込書」を印刷いただき、下記書類と一緒にお送りください。
■必ずご提出いただく書類
1.法人の本人確認資料
履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
法人の印鑑証明書2.取引ご担当者様の本人確認資料
■必要に応じてご提出いただく書類
3.法人番号確認資料
4.業務内容が確認できる資料
ジャパンネット銀行の場合、資料は郵送で提出します。
来店の必要はなく、すべてネットと郵送で手続きが完結し、法人口座の開設が可能です。
楽天銀行
楽天銀行WEBサイトからのお申込完了後、申込書の各項目に対応した以下2つの必須書類を申込書と合わせてお送りください。
【必須】 法人登記内容 確認資料
【必須】 口座管理者さま 本人確認資料
必要書類には細かい決まりがあるので、詳しくは上記リンクをご参照ください。
楽天銀行は法人の印鑑証明書を求めていないようです。主要銀行の中で珍しいケースです。
コメント