昔から口座開設のときには印鑑が必需品でした。
最近は、「印鑑不要」の銀行が増えています。これも時代の変化ですね。
メガバンク、ゆうちょ銀行、ネット専業銀行について、印鑑が必要かどうかを調べました。
印鑑の届出が必要かどうか:主要銀行を一覧比較
以下、個人口座の開設について調べました。(法人口座は印鑑証明等が求められます)
調査日は2019年3月11日です。
印鑑が必要かどうか | |
三菱UFJ銀行 | 店頭必要(ネット・アプリなら不要) |
みずほ銀行 | 店頭必要(ネット・アプリなら不要) |
三井住友銀行 | 店頭必要(ネット・アプリなら不要) |
りそな銀行 | 不要 |
ゆうちょ銀行 | 必要 |
ジャパンネット銀行 | 不要 |
楽天銀行 | 不要 |
ソニー銀行 | 不要 |
住信SBIネット銀行 | 不要 |
じぶん銀行 | 不要 |
セブン銀行 | 不要 |
ローソン銀行 | 不要 |
イオン銀行 | 不要 |
メガバンクでもネット開設なら不要
三菱UFJ、みずほ、三井住友は、店頭で口座開設するときだけ印鑑届出が必要です。
ネットブラウザ、スマホアプリでの開設は、印鑑届出が不要です。
りそな銀行は、店頭で開設するときでも印鑑不要となっています。
ゆうちょ銀行は常に必要
ゆうちょ銀行は、総合口座をゆうちょ窓口で開設するときに印鑑が必要。
しかも、ネットで開設する「ゆうちょダイレクトプラス」でも印鑑の届出が必要です。
旧態依然とした手続きを変えていないみたいです。(後述)
ネット銀行は印鑑の記述が一切ない
店舗をもたないタイプの銀行は、どこでも印鑑は不要です。
WEBサイトで「印鑑不要」とアピールもしてないです。印鑑はまったく時代の違うものとして、最初から眼中にありません。
ちなみに、ネット銀行の先駆けだったジャパンネット銀行は、かつて印鑑届出が必要でしたが、方針を変更して、現在は印鑑手続きをすべて廃止しています(個人口座、営業製個人口座)。
印鑑はいずれ消える
昔、銀行口座からの引出や預入は、すべて店頭で行いました。
その際、各自が持っている印鑑の「印影」が、本人確認に使われたわけです。
海外ではサインが使われていましたが、日本は印鑑文化だったわけですね。
今では時代が変わって、店頭で引出・預入の手続きする人は稀です。ATMまたはオンラインバンクが当たり前になっている。
となると、印鑑はどう考えても不要です。
いずれどの銀行でも印鑑が消えることは間違いないです。
なぜメガバンクの店頭開設で届出を求めているか
メガバンクでは店頭での口座開設に印鑑届出を求めています。
本来、店頭の口座開設時でも印鑑不要にできるはずです。(りそな銀行は店頭開設でも不要です)
これは推測ですが、店頭での開設手続きを簡素化すると、店頭に顧客が来てしまうから、いまだに印鑑を求めている気がします。
メガバンクは支店をどんどん減らしています。個人を相手にした店頭での口座手続きは、銀行にとって負担でしかありません。
できれば、店頭に来てほしくないのでしょう。ネットだけで受け付けたいのが銀行の本音ではないでしょうか。
ゆうちょ銀行の事情
ゆうちょ銀行は、窓口であれネットであれ、常に印鑑届出を求めています。
昔ながらの手続きをほとんど変えていません。
ゆうちょ銀行は、日本全国の津々浦々まで郵便局網があり、過疎の地域でも顧客がいます。
顧客の多くが地方のお年寄りで、手続きを変えると混乱するからだと思います。
業務プロセスを改革したくてもできない事情がありそうです。
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